2022年8月31日(水)
工作遊び
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神明幼稚園が大切にしている遊びの中に”工作遊び”があります。
各クラス、空き箱などの廃材を保護者の方にご協力いただき、工作コーナーを設定しています。子ども達は、その廃材を使用して、自分のイメージしたものを作り上げていきます。

年少のこぐま組は、工作好きの多いクラスのようです。クラスの前を通ると真剣な表情でA君が、工作を作っていました。セロハンテープを上手に使いながら、箱と箱をくっつけていきます。

私「何を作っているの?」
A君「これね、ダンゴムシマシーンなんだ!」
私「ダンゴムシマシーン!?」
A君「この中をね、ダンゴムシが歩けるんだよ!広いでしょ!」
A君「この中にダンゴムシが入れるんだね!面白い!!」

すると、S君がやってきました。
S君「先生みて!これね、パクパクなんだよ!ここが口!」(トイレットペーパーの芯を二つ組み合わせて口に見立てて顔を表現しています)
私「本当だ!お口、パクパクしているね!」
その後、トイレットペーパーの目を描き、顔に見立てていました。

A君は、自分の考え付いた創造物を組み立てていますし、S君は、自分の知っていることを”見立てること”によって再現しています。
どちらも、ただの箱やカップ、芯など、もともとは用途の違うものを、想像力を使うことによって新しい価値を生み出しています。

一つのイメージが具体化すると、それがあたらしいイメージを呼び起し、広げ、豊かに、そして充実したものにしていきます。これが、工作遊びの醍醐味なのだと思います。ただし、自分の思いついたことを形にしていくためには多くの技術も必要になります。必要な技術については、保育者も遊びに関わりながら、技術の向上にも努めていかなくてはなりません。

イメージ・もの・つくることのつながりをしっかりと捉えながら、子どもたちの遊びに関わっていきたいと思います。
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