2022年5月10日(火)
遊びは、小さな挑戦で溢れています
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園庭のバイクの遊具にうめ組の男の子たちが数名で集まって、賑やかな声を挙げていました。見に行くとバイク遊具の足場に小さなタイヤをつけて、”バイクらしい見た目”を追求していました。

足場にタイヤをつけて遊具を漕いでみると不安定な為、タイヤが落ちてしまいました。
次は、タイヤが落ちないように「ゆっくり漕いでみようよ」と声を掛け合っていました。しかし、遊具を漕いでみるとタイヤは落ちてしまいます。
すると、タイヤが落ちることが楽しくなったのか、タイヤが落ちるたびに歓声があがるようになりました。

次は、バイクの運転席にタイヤを乗せて漕いでみます。すぐにタイヤは落ちてしまいます。次は、運転席にタイヤを乗せて、その上にE君が乗っかりました。
「乗れた乗れた!」と大喜びします。不安定な状態で乗れたことを誇らし気なE君。周りの友だちからも歓声があがります。

E君「次はもっと、すごい並べ方しようよ!」
T君「いいね!」
E君「じゃあさ、ちょっと押さえてて!」
T君「いいよ!」

そういうと、周りにいた5人の子どもたちが協力しながら、タイヤを斜めに積んでみたり、高く積んでみたりと、色々な不安定な状態を試しながら、より難しい乗り方を探求する姿がありました。

ある保育学者が「子どもたちは、遊びの錬金術師といっていい。あらゆるものを、あらゆる場所を、あらゆる時を”遊び”にしてしまう。おとなからみれば、それは他愛のないものかもしれないが、子どもにとっては、すべてが発見であり、創造のいとなみなのである」(久保田浩著『根を育てる思想』)と記しています。上記の子どもたちの姿に、久保田先生の主張と通ずるものを感じました。
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