2023年2月27日(月)
自主勉強会始めました
i0101i0201i0301i0401
 例年、職員の園内学習会を月に1回程開催していますが、定例の園内研修とは別に、先週より”自主学習会”を始めました。
 今井和子・島本一男『集団っていいな』という文献を1人1冊購入し、参加した職員で輪読をしました。輪読って学生の頃はよくやりますが、社会人になるとやらなくなりますよね。実際に輪読をしてみると、1時間ほど休まずに読み進めても10ページほどしか進むことは出来ませんでした。しかし、声に出して本を読むことで、一人で読むよりも理解が深まるように感じます。その後、30分ほど、感想や読んでみて大切だと思った部分を共有しました。


印象に残った言葉を幾つか紹介します。(以下「」内、引用)
「集団の力を借りることで個の育ちが保障されるような集団を創ることが重要だと考えています」(P3)

「集団の中で自分らしく生きられる社会性を獲得するためには、まず人から大切にされ、人を信じても大丈夫だという経験をたくさん積み重ねる必要があります」(P5)

「私は、乳幼児期の子どもたちの方が『人が共に生きるための集団作り』に対する能力は、はるかに優れていると感じます。それは誰とでも仲良くする力、人を信じる力、関わる力、差別をしない力、相手の失敗を許す力など、どれを見ても子どもの方が、人と関係性を持つという点においては大人よりはるかに優秀だからです。それだけに、園では大人が思うようにしつけたり教育するのではなく、自らよりよく生きたいという子どもたちの力を信じて、対話しながら、明るく楽しい生き方を創造していくことに力を注ぎ、そのことを社会に広げることが保育だと思います」(P6)

 今回、私たちがこのテキストを読んでみたいと考えた理由は、保育を行っていく中で、”「個人」を大切にすること”と、”「集団」を保育すること”の両面が相反するように捉えられがちですが、私たちが「集団の中での子どもたちの育ち」を再考することによって、改めて”集団の意義”を明らかにしたいと考えたからです。
歩みはゆっくりですが、子どもたちが集団に心地よさを感じ、自己発揮が出来るような集団作りを行っていくために学びを深めていきたいと思います。


 少しだけ、今日の幼稚園のご紹介。幼稚園のテラスを歩いていると、頭に何か乗せて歩く子どもたちによくあいました。

頭にタコを乗せて歩く年長児のM君。
レゴニンジャゴーに変身する年中児のA君。
アンパンマンに変身する年少児のMちゃん。

 いい塩梅のものを見つけて、なりたいものになっていく子どもたちの姿が素敵でした。子どもたちがつくるもの、なる格好、遊びのルールなど、至るところで個性的でよく考えられたものが見られるようになりました。3学期らしい姿だなと思います。
All Rights Reserved. Copy Rights 2014 Shinmei Yochien