2022年6月22日(水)
モノと対話する事
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今週に入り、雨と気温の上昇が重なり、ジメジメと蒸し暑い日が続きますね。子どもたちは、雨の合間を縫って、水遊びやどろんこ遊びを楽しむ姿が見られています。
先日、園内研修で「どろだんご」をする子ども達を対象とした事例をみんなで話し合いました。

子どもたちは、どろんこ遊びや水遊びを始めると、何か目的があるわけではないけれど、夢中になり、触ったり、寝転んでみたり、積み上げて見たりと、その泥や水の性質を楽しむ姿があります。子どもたちは、こうした状況の時、どのようなことを考えているのでしょうか。私は、そうした事象を見た時「泥と対話しているな」と感じます。

保育の中では、「対話」が大切であることは、いうまでもありません。「対話」というと人と人がコミュニニケーションを取ることを連想すると思います。確かに、それも大切な「対話」なのですが、私たちは対人以外のところでも、意外と「対話的」に「モノ」や「コト」と関わっていることがあるのではないでしょうか。

子どもたちは、水遊びやどろんこ遊びで対象物に働きかけた時、心をたくさん動かします。「べちゃっとした」「どろっとした」「おもしろい」「気持ちいい」「気持ち悪い」「こわいな」「固まった」「壊れた」「かたいな」「やわらかいな」
 こした感覚や感情の沸き上がりこそ、その対象物との対話であると私は考えます。そして具体的な体験(モノとの対話)を通してその物事の性質を捉えていくのです。
 
 私たち保育者は、子ども同士の対話に着目し、どのような関係性が構築されているかを考察することを大切にしています。それと同様に、子どもたちが「モノ」や「コト」と関わる中で、どのように心を動かしているか、「モノ」や「コト」とどのような関係性を構築しているかを読み取れる大人でありたいと考えています。

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