2022年4月22日(金)
自然物が教えてくれること
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散ったチューリップや花壇の花びらを集めて色水づくりをしていたら、「一緒にやりたい」と数名の子がやってきました。

年中のRくんは、色々な種類の花びらを入れて色水を作ると、全体的には茶色い色になりましたが、光にかざすときれいなオレンジ色に見えました。
R君「光にあてると色が変わった!!」と喜ぶ姿がありました。

年少のYちゃんが色水を作り始めました。
Yちゃん「このお花入れたら何色になるかなぁ?」
私「紫色いお花だから、紫色かな?」
Yちゃん「赤いお花も入ってるよ!」
私「何色かな?」
Yちゃん「うーん。何色だろう!?きれいな色がいいな」
(花びらを水の中でつぶしていくと・・・)
Yちゃん「みてー!!青になった!!」
私「本当だ!お花と違う色になったね!不思議!」
Yちゃん「きれーい!!お母さんにも作るー!!」

年少さんは特に、きれいな物や、好きになったもの、ものづくりをして嬉しい気持ちになると、大好きなご家庭の方にもお土産を持って帰りたくなるようです。Yちゃんは、3個ほど、色水を作っていました。

R君もYちゃんも、自然物の可塑性に不思議さを感じ、予想とは違う色の出かたに心動かす姿がありました。

色水を作っていると、年中のK君がダンゴムシを見つけたものを見せに来てくれました。

K君「先生見て!すごく大きなダンゴムシいた!」
私「うわぁ!おおきいねー!」
K君「ほら!みて!歩いてる!」
K君(ツンツンと突いて)「ほら、丸まった!見て!」
私、K君(じー---っと見つめる)
K君「あ!また歩いてる!」
私、K君(じー---っと見つめる)

ダンゴムシの動きをじっくりと観察。何十秒見ていたのでしょうか。会話をすることもなくじ――――っとただただ、歩くのを見つめるK君と私。心を留めて、何かを見つめる時間を、私も子どものときにはよくやっていたように記憶しています。大人になると、よくわからいない事や物に対して、「怖い」とか「気持ち悪い」というような”不快感情”がわくようになってしまいました。大人になるにつれて失ってしまう、何かをじ――――っと注視する力。子どもたちと、一緒に過ごしていると、自然物に対して不思議に思う事や、感動する事を思い出させてくれることがあります。
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