2015年12月11日(金)
「よいしょ!よいしょ!」の大声援で、おもちをつきました
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 12月10日、昔ながらの臼(うす)と杵(きね)で、おもちつきをしました。朝早くから薪でお湯を沸かして、蒸篭(せいろ)でお米を蒸かして………。子供用の小さい杵ですが、年長さんが年中・少さんの「よいしょ!よいしょ!」の大声援を受けて、重さに負けないように、お餅に負けないように、力をこめて搗きました。

 「お餅搗き」のことを「歳まつり」と言っています。稲のことを歳(とし)と言い、稲籾から稲籾までの時間の周期を「ひととし」と言い表して、ひととしを一年(いちねん)に数えました。
 昔の人々が、一粒が100倍にもなる稲の種には偉大な霊力(パワー)が宿っていると考えたのは当然でしょう。そしてこの偉大なパワーの塊が新米で搗いて円く丸めたお餅で、「来年も豊かな実りが得られますように」と願って、大きく丸めた丸餅(=かがみもち)を稲魂(いなたま)様でもあるみ歳の神様にお供えしたのです。これがお正月行事の中心の一番大切な意味です。そして小さな丸もち(=これが本当の「お年玉」なのです)を全員が一つずついただいて(食べて)、皆一ずつ歳をとったのです(数え年)。

 園児たちは、黄な粉餅やお汁粉にした小さく丸めたお餅を、一つで無くたくさんたくさん食べました。きっとすごいパワーをいただいたと思います。一学期も残すところあと一週間となりました。

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