2015年7月16日(木)
子どもに太陽と土と水を!! 福島の子たちを想う
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 梅雨が終わって、突然暑い夏日の毎日となりました。
 プール開きを6月10日にしましたが、雨で低温の日々で、プールに入れたのは数日でした。ここ毎日30℃を超え、プールばかりでなく、砂場を大きく掘って「温泉作り」・園庭で泥水遊び・水鉄砲等々、水を教材とした様々な活動が繰り広げられています。水は全身の皮膚感覚に冷たく心地良い刺激を与え、心を開放してくれます。だから子ども達は水遊びが大好きです。
 神明幼稚園では、プールや水遊びには井戸水を優先して使っています。水道料金が莫大になるのを防ぎ、子ども達に水遊びの楽しさを満喫させてあげられます。子どもの健やかな成長に、太陽と土と水の恵みのありがたさを痛感します。
 
 このことで想うのは、原発事故から4年4ヶ月、福島の子ども達のことです。先日、集まった募金を、福島から山形県米沢市に避難しながらもユニークな保育活動を続けておられる「青空保育たけの子」さんに贈り、礼状をいただきました。突然に、太陽も土も水も奪われました。被曝地域の子どもに小児甲状腺ガンが極めて多くなっている事が報告されています。もう自然豊かなふるさとで、子ども達を健やかに育むことは不可能になってしまいました。こんなことって許されるのか?  
 原発事故直後から日本の政治家は、この事故が海外への日本製原子炉の売込みにマイナスにならないように躍起でした。オリンピック招致のために「原発事故は収束している」とウソをつきました。原子力発電は一番安価な発電だとまた言い出しています。このような言動に、被災された方々の日々に想いを馳せる心持ちは微塵も感じられません。このような国に生きています。
 子ども達を健やかに育て、素敵な環境を伝えるには、私達が賢くなること、また節を曲げないことにも価値があると感じる昨今です。

 
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